北海道の小さな離島~天売島と焼尻島~

日本の島 北日本エリア

天売島と焼尻島

天売島(てうりとう)は、北海道北西部の日本海に浮かぶ離島。人口は、273人で、。留萌振興局管内の苫前郡羽幌町にある羽幌港から30km西にあり、天売島の東側に並んで浮かぶ焼尻島とともに羽幌町に属している。

焼尻島(やぎしりとう)は、北海道留萌振興局管内の苫前郡羽幌町の西25kmの日本海に浮かぶ島である。人口は、198人でかつて6,000人が暮らしていたが、島の沿岸部にあった集落は道路の拡幅により全て取り壊されている。

天売島と焼尻島の魅力

ほぼ同じ大きさの島ですが、絶滅危惧種のオロロン鳥やウトウなどの世界的に貴重な海鳥の繁殖地の「天売島」、「焼尻島」は、島の3分の1が原生の森で、約50種15万本の高山植物や原生花が咲く自然環境が魅力。

二つの島は違った魅力がたくさん詰まっている島です。

観光スポット

天売島の観光スポット

天売島のシンボル[赤石]

天売島は時期になると、8種類100万羽の海鳥が飛来します。営巣地のひとつが「赤岩」。

それは海中から垂直に伸びる48mの奇岩で、島のシンボルです。

5月上旬ごろから、親鳥が海中を泳ぎ回って魚を捕り、ヒナの待つ巣へと持ち帰る様子が観察できますよ。

断崖絶壁に海鳥の群舞が見られる景勝スポット。

断崖絶壁に海鳥の群舞が見られる[観音岬展望台]

天売島の西海岸は、人間の接近を拒むような断崖絶壁が連なります。

ウミネコの繁殖地として知られるのが、観音岬(かんのんざき)。近年は繁殖数が減ってしまったものの、夕暮れにミャーミャーと鳴きながら巣へと帰る群れが観察できます。崖崩れによって断崖に現れたハートを見るために各地から観光客が訪れます。

焼尻島の観光スポット

強風と豪雪が生みだした[オンコの荘]

周囲12kmほどの焼尻島は、その3分の1が原生林に覆われています。そのひとつがオンコの荘で5万本のオンコ(イチイ)が自生する景勝地です。

常、オンコは上へと枝を伸ばし、高さ15mほどに成長します。ところが、焼尻島のオンコは、上には伸びず、地を這うように横へ横へと枝を張りました。その結果、高さ1m、広がり直径10mの樹木に育ちます。約300年もの間、日本海からの強風と積雪の重さに耐えた奇木からは、神秘的な自然を感じることができます。

焼尻島の野鳥と植物が観察できる[雲雀ヶ丘公園]

雲雀ヶ丘公園には、園内には池と湿地があり、スイレンやミズバショウ、ザゼンソウが咲き、昆虫や野鳥がやってきます。森林浴をしながら、自然観察やバードウオッチングが楽しめる憩いの場です。

羊の群れがみられるめん羊牧場

北海道の北西にある焼尻島の中央部に広がる羽幌町営の牧場。塩分やミネラルを豊富に含んだ牧草地では、サフォーク種の羊たちがのんびりと草を食べています。焼尻産サフォークはフランス料理でも高級食材として珍重されており、8月に開催されるめん羊祭りでは希少なその味を堪能できます。

天売島と焼尻島の生き物

ウミガラス 天売島

ウミガラスはカラスのなかまではなく、ウミスズメ科に属する鳥です。 ペンギンに似た姿をしていますが、ペンギンと違い空を飛ぶことができます。 北半球にのみ生息し、日本では北海道の天売島で、十数羽がつがいを作り繁殖しているのみで、日本では絶滅危惧種に指定されています。

ウトウ 天売島

ウトウはウトウチドリ目・ウミスズメ科に分類される海鳥の一種で、天売島は約100万羽が繁殖するといわれ、世界最大の繁殖地となっています。「天売島海鳥繁殖地」とともに国の天然記念物に指定されています。

体長は38cmほどで、ハトよりも大きく、冬羽ではくちばしの突起と飾り羽がなくなり夏と冬で見た目が変わる魅力的な鳥です。

ゴマフアザラシ 焼尻島

北海道西部・日本海にある焼尻島は野生ゴマフアザラシの越冬地になっています。

ゴマフアザラシが秋にやってきて春先に北に帰るので、秋に焼尻島に行く際には野生のゴマフアザラシに出会えるかもしれません。

天売島と焼尻島の特産物

焼尻サフォーク肉

海道の焼尻島で育った幻の羊肉といわれる「焼尻サフォーク」。

焼尻サフォーク」は希少価値が高い羊肉で、肉質が柔らかく、深い味わいが特徴です。

北海道の厳しい自然環境で育ったため、タンパク質が豊富で栄養価も高く、おいしさだけではなく健康面でも優れています。

「焼尻サフォーク」は数が限られているため、入手が難しいですが、人生で一度は食べていただきたいお肉です。

天売ガヤ天丼

エゾメバルは日本国内では東北以北に生息し、「がやがやたくさん獲れる」ことから、北海道など地域によっては「ガヤ」と呼びます。エゾメバルを天丼にしたのがこの「天売ガヤ天丼」。

ガヤを揚げた揚げ立ての天ぷらは、一口食べるとサクッとしていて、身はぷりぷりで、あっさりした味付けがガヤの味を引き立てます。

天売島に来たら絶対食べていただきたい一品です。

アクセス

羽幌~天売島

【フェリーおろろん2】
羽幌から天売島まで約90分

【高速船「さんらいなぁ」】
羽幌から天売島まで約60分

羽幌~焼尻

【フェリーおろろん2】
羽幌から焼尻島まで約60分

【高速船「さんらいなぁ」】
羽幌から焼尻島まで約35分

まとめ

以上、天売島・焼尻島の魅力をご紹介いたしました!

どちらの島も自然が豊かで、人生で一度は訪れたい島です。

興味のある方は、ぜひ行ってみてくださいね♪

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